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マダツボミの観察日誌

古典からギャルゲーまで備忘録兼感想帳

これぞ、王道ギャルゲ――蒼の彼方のフォーリズム 真白ルート感想

 地雷を踏み抜いてこそギャルゲーマーという言葉もありますが(あるか?)、その昔ういんどみるさんの『色に出でにけり、わが恋は』という地雷を踏み抜いたときに、ああ、これからは事前に評価を調べよう・・・って思ったものです。

 そんな自分が絶対的信頼を置いているのがご存じエロゲ批評空間なわけです。ここで80点以上がついてるギャルゲをやって、あっこれ地雷踏んだわって思ったことは今のとこないです。

というわけで(?)、今回は蒼の彼方のフォーリズムプレイしたので感想書いていきたいと思います。

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タイトル画面からして期待が高まる

 

 蒼の彼方のフォーリズムは、萌えゲーアワード2014の大賞作で、アニメ化もされたそうですね。萌えゲーアワード大賞はかにしの、G線、サクラノ詩をはじめとして個人的にも印象の強い作品がノミネートされているのでプレイする前から期待度が高かったです。

 スプライトさんの作品は、キャラクターデザインに奇抜なところはないんですけど、色遣いがとても綺麗で、キャラクターの素朴な可愛らしさが伝わって来るところがとてもよいと感じました。

 流れるさらさらとした髪、ひらひらとするスカート、美しい軌跡を描き女の子が飛んでいく――もう良いという言葉以外でてきません。エロゲはプレイヤーの年齢層がどうしても高くなるのでこういう爽やかな感じはあまり流行らないのかもしれませんが、私はこういう作品がとても好きなので、もっとこういうゲームが流行って欲しいなと思います。

 これまでは毎回全ヒロイン一遍に書いてましたが、今回は真白ルート終わった時点で書きたくてしょうがなくなったので、感想書きます。

真白ルート感想

 ちょっと人見知りで内気な真白ちゃんが心を開き、主人公に猫甘えてくる様子は本当に可愛かったです。もう可愛いなぁと思う純粋な気持ちで私の心は埋め尽くされ、プレイ中は嫌なことも忘れさせてくれました。私はちょっと小難しい話も、血を血で洗うような話も好きなんですが、私が求めていたギャルゲーというのは蒼の彼方のフォーリズムみたいなゲームだったんだなと思い出させてくれる、そんなルートでした。

 真白ルートあらすじです。真白ちゃんはヒロインズの中では凡人でFCで全然勝てません。そんな中、心が折れそうになりながらも晶也に励まされ、晶也に褒められたくて朝も夜も自発的に必死に練習し力をつけます。もうこの時点で健気な真白ちゃん可愛いです。それでも天才明日香には全然敵わないし、晶也への告白をかけて戦った練習試合にも接戦の末負けてしまいます。

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 努力しても努力しても報われないことはあります。やっぱり世界には才能や運という不平等が存在していて、諦めたくなる気持ちもすごく分かります。

 折れそうになる真白を晶也が支えます。このとき、晶也は真白を守りたいと思う自分に気づき、告白します。付き合ってからの真白はより一層FCに取り組むようになり、夏の試合で心が折れてしまったみさきをFC部に呼び戻すため、約束の一勝をするため、みさきと試合をすることになります。

 みさきは天才とは言えないまでも才能があり、一旦は圧倒されそうになります。しかし真白は勝ちを諦めず、まっすぐみさきに立ち向かいます。

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  みさきは戸惑っていました。敗勢の状態で明らかに才能で劣っている真白が諦めずに向かってくる気持ちがどこから来るのかわからなかったのです。

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 真白は努力が楽しい、そして楽しいからFCをしていると応えます。そして一瞬の隙をつき、同点に追いつきます。ラスト一点勝負、晶也と協力して今まで翻弄されていたみさきのフェイントを破ります。しかし、一度抜かれたみさきもくらいつき勝負は最後のブイ直前に持ち込まれます。そして―

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  莉佳に教えてもらったエアキックターン、真白の努力の結晶を使って最後のブイを奪取し、試合に勝利します。

 ここで晶也は真白がエアキックターンを使えることに驚いていないんですよね、ここからわかるのは、真白は懸命な努力の結果、高等技術であるエアキックターンを試合で用いても問題ないレベルまで形にまでしていたということですね。つまりは運などではなく努力が才能みさきをこの瞬間越えたと言えるんじゃないでしょうか。

 ネット文化が広がり、世界のあらゆる才能を身近に簡単に感じられるようになってしまった現代、いくら努力したって彼らには勝てないと思い諦めて無気力になってしまった人も多いかと思います。そういう意味でみさきと言うキャラは現代っ子の象徴じゃないんでしょうか。でも何回負けたって、努力が結果を結ばなくたって、努力って楽しい、だからやるんだっていう真白ちゃんは本当に格好よく可愛く美しく、そして努力の成果であるエアキックターンが決まったあたりで私は号泣してました。

 恐らくこの後の秋の大会で真白ちゃんは対して勝てなかったでしょう、それでもこの成功体験からこれからも真白ちゃんは努力を続け、もっと明るく素敵な女性になるとーそう思えます。

 真白ルートは押さえるところは押さえておく王道展開でありながら、一歩踏み込んで私たちを泣かせに来る非常に良いルートだったと思います。爽やかものなのでHシーンは軽めでしたが、一枚一枚脱衣させていくCGはなかなかによかったです。他のルートへの期待が非常に高まるルートでした。唯一真白ちゃん関連で文句があるとしたら下のCGで両手両足を広げて体を安定させるCGがなかったことですね(真顔)。

f:id:saijunior2002:20161016151653j:plainこの瞬間、晶也グッジョブ!!って画面の向こうで叫ぶが祈りは届かなかった

 というわけで、今回はここで締めたいと思います。次回はたぶん明日香ルート書きます。