マダツボミの観察日誌

古典からギャルゲーまで備忘録兼感想帳

『Summer Pockets』はkeyの終わりと新たな始まりの物語である。

妄想記事かつ、サマポケのネタバレを含みますので、未プレイの方はご遠慮ください。

そして最初に謝っておきます。ごめんなさい、許してください。本当にSummer Pockets面白かったです。

 

Summer Pockets』はこれまでのkeyの終わりと新たな始まりの物語である。

 この夏、ある鍵っ子は鳥白島に訪れる。

 彼は島の風景やBGMを聞きながらどこかデジャブを感じている。

 彼は鳥白島で、遊んだり、冒険をしたり、時には恋をしたりして楽しい夏休みを繰り返しすごした。それは本当に楽しく、どこか懐かしい夏休みで、彼はどんどん帰りたくなくなっていく。

 彼はある時、しろはという女の子と恋をする。彼女と狸陰湿すぎるなどと仲を深めていく、そんな中だーまえが現れる。だーまえの話だと、どうやらしろはは遠くない未来死んでしまうらしい。ああなんてことだ、こんな可愛い女の子にこんな残酷な運命が待っているなんて、と彼は思う。

 でも彼は知っている。きっと光の玉を集めれば、こんな過酷な未来も変えられると。

 しかし、事態はそんな彼の予想を置きざりにして、急速に動き出す。

 だーまえは過去に遡り、あの楽しかった夏休みの存在をなくすことと引き換えに事態を解決しようとしたのだ。

 彼は叫ぶ、終わらないでくれ!もっともっとあの00年代のkeyのギャルゲーをやりたいんだ!と。だが彼の声は届かない。

―夏休みは終わりだ。

 

 歴史が改変され、あの楽しかった夏休みはなかったことになった。彼は鳥白島にもう一度赴く、しかしそこにはかつての楽しかった夏はなく、彼はそこで死んだ祖母の蔵の整理をすることとなる。

 そこで彼は驚く。何故か彼は蔵の整理ができたのだ。だがそれもそのはずである、蔵の中にしまわれていたのは、かつて彼が愛したギャルゲーの欠片たちだったからだ。

 「これはAir、これはリトルバスターズ!、これはKanon・・・ふふ懐かしいな」

 蔵は急速に整理されていく。夏休みも終わりに近づき、蔵の整理も終わりのめどがつく。

 彼は鏡子さんに蔵の整理が終わりましたと報告する。すると驚くべきことに、鏡子さんは、「ではこれは全て捨てましょう」という。

 彼は思った、ああやっぱりこれでkeyは終わりなんだと。

 その時、存在が消えたはずのだーまえが彼の前に現れる。声は届かないし、彼自身その存在がどういう存在なのか理解しきれていない。ただ彼は、あのとき感じたまぶしさを思い出したのだ。

 

 夏休みは終わった。あの記憶は素晴らしいものだった。

 でも―次の夏休みはもっと楽しいものになる。