マダツボミの観察日誌

ギャルゲーマーによる、ギャルゲーやラノベの感想、備忘録とか

【糖質過多注意報】『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』感想

 今回は、『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(タイトル長ぇ!!)の感想を残していきます。

 この作品、ただ只管に甘く、幸せで、読んでいる間も読み終わった後もつい笑顔になってしまうような、そんな素敵な作品でした。コロナウィルス対策でマスクしてなかったら、電車の中でヤバい笑みを浮かべている人になってました、危ない。

 兎に角シリアスがないし、シリアスがあっても次のページにはハッピーになっているという、幸せ時空の中で、3組のカップルたちのやり取りが微笑ましく、口角が上がりっぱなしでした。

 ヒロイン達が可愛いんですよね。まず挿絵が、キャラデザがありえん可愛い。それだけでこの作品の評価をプラス一億点していると思います。ツンデレ悪役令嬢のリーゼロッテは、実況解説のお陰でツンツンしててもデレてるのがバレバレで、それを知ったジークに純粋な好意を向けられてあわあわしちゃう様子とかありえん可愛さで身悶えしました。そりゃ小林さんも遠藤くんも応援したくなるってものよ。

 そして、現実世界から実況する小林さんもかーわいいんですよね。リーゼロッテの可愛いシーンに身悶えして、踊りだす様とか想像するだけで可愛いです。ポニーテールも可愛いし、遠藤君に対して無防備なのも可愛い、リーゼとジークの恋愛話を劇にして、自分と遠藤君で演じようとするのも可愛い、可愛すぎるだろお前。

 

 ストーリーとしては、設定がやはり新しく面白かったですね。ゲームをやっていたら登場人物たちに自分たちの声が聞こえるようになって、物語をハッピーエンドにするために助言していくという話で、ただ乙女ゲームを進めるだけでは普通な所が、解説実況が入ることで新鮮に感じました。意外、といったらなんですけど、なぜこういう設定になったのかという話がしっかり描かれており、短いながらによくまとまっていたのも好感度高かったです。

  ライトノベルの中でも頭を空っぽにして読めるものと、テーマ性がありしっかり考察しながら読んだ方が面白いものがあると思います。このどっちかに振り切らないと中途半端なものになるというか、大衆文芸作品たちに負けちゃうんですよね。この『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』は、前者に振り切った良作だと思います。仕事に疲れた時や焦燥感に狩られた時など、ふとこの作品を読めば、きっと笑顔になれる―そんな一作でした。