マダツボミの観察日誌

ギャルゲーマーによる、ギャルゲーやラノベの感想、備忘録とか

『喫茶ステラと死神の蝶』希、栞那√感想

 あけましておめでとうございます。

『喫茶ステラと死神の蝶』希、栞那√クリアしてきたので早速感想をば。

希√感想

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 まず、希√感想です。共通の希ちゃんは本当に可愛く、ナツメの次に好きなキャラだったんでした。主人公との夫婦漫才はニヤニヤしましたし、明るく元気な姿は元気づけられました。幼馴染っていいですよね、私がギャルゲー界で一番好きなのは幼馴染です。

 

 ですが、どーしても付き合ってからの希ちゃんが受け入れられなかった。

 重いよ、重いんだ君・・・、他の女の子に嫉妬するところまでは耐えられたんですが、幼稚園児のようにギャン泣きするので、こっちも真顔になってしまいました。『RIDDLEJOKER』の羽月の時にも感じましたが、重いキャラは苦手かもしれねぇ・・・

 ただこのルートもCGは良かったです。お気に入りはやっぱりナイトパレードの一枚ですね。主人公に手をつながれてちょっと驚きつつも、恥ずかしさと嬉しさをにじませる表情は最高でした。私も思わず画面の前でガッツポーズしましたね、よくやった主人公。

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アオハルか!

 シナリオは最後うまくまとめたようで、ちょっと納得が難しい部分もありました。

 主人公は蝶(=力)を取り入れやすく強大になりやすい魂を持っていて、希は封印された強い赤磐の魂を引き継いでいる。この二人がくっつくと希の封印された魂が解放される若しくは取り込まれてしまう恐れがあるから、神が引き離すために主人公を殺そうとした―――

 そこまでは、いいんですが、最後赤磐の魂を浄化した後、主人公が神の裁きから逃れる道理がなくないですか?

 作中だと希とくっついて幸せになったから、主人公の魂の質が改善されるから解決---という話でしたが、栞那√から察するに、主人公の魂は前前前世から望んできた普通の幸せ、好きな人と結婚して、子供ができて、家族で笑い合って暮らしていくことを達成したときに初めて満足するんじゃないでしょうか。また、赤磐の魂との決別のシーンの前と後で主人公の希への想いが変化したとは思えず、何をもって神が見逃したかが不明確でした。すべては神の裁定次第と言えばそこまでですけど、ちょっともにょもにょしますね。

 総じて、普通のゆずソフトですかね。シナリオはあくまでキャラの可愛さを補助するものと捉えれば、あまり深く考えるべきものでないかもしれません。

栞那√感想

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 続けて、栞那√感想です。栞那さん、あまりに可愛いです。これは世界取れます

 共通は文句なく良く、どんどん彼女を好きになれました。気安くエロネタでからかってくるとことか、逆にそれで自爆するとことか大好きです。明るいけど、嫌味がなく、誰にでも優しくて、接しやすい・・・流石メインヒロイン、隙が無い。

 CGも良かったです。オムライスを食べさせてくれるシーンは、セリフに合わせて表情がコロコロ変わるのと、顔アップでこちらを見つめてくるような構図が相まって、本当にそこに栞那さんがいるような錯覚を覚えました。膝枕するシーンのちょっと恥ずかしそうだけど、愛おしそうに主人公を見つめる所なんてキュンキュン(死語)来ました。

 また、蝶を天界(?)に送り返すシーンは幻想的だったし、観覧車で対面するシーンは切なさと愛しさがダイレクトに伝わってくるようで、見てるこちらも心が揺さぶられました。ステラの前でキスするシーンなどは、唇のリップの香りまで感じられるようでした。とても良い!流石センターヒロインだけあって、CGの作り込みが他キャラとは違いますね。

 ただ中盤、死神関係でのシリアスがとってつけたような展開だったのが、少し残念でした。栞那が消えて、主人公と栞那の因果も判明し、諦められなかった主人公がもう一度過去をやり直そうとし、それを栞那が諭して元の世界に戻らせる―というところまではまるで泣きゲーのようでしたが、そこから普通に蝶の力で栞那が復活して「なんじゃそりゃー」ってなりました。蝶の力がいくらなんでもご都合主義だし、消えてからの復活が早すぎるし、ギャグシーンになってるから悲しみにも浸れないし、感情の置き所を見失いました。「物語を展開させるために入れた死神設定を、無理やり清算させるためだけに入れられたシーン」のような気がしてなりません。もうちょっとなんかあったやろ!

 ただ終わりは良かったです。主人公と父親の関係は他2ルートやったときは、なあなあで終わっていましたが、そこをしっかり回収していったのは偉かった。死神として幸せな来世を約束したのに、報われなかった主人公の前世を見てきたからこそ、栞那は家庭の在り方に悩む主人公に気づくことができたのではないでしょうか。毎年娘の誕生日を主人公の父親も含む3人で祝うというのは他のルートの主人公ではできなかった。エピローグの主人公は本当に幸せそうで、読んでるこちらも幸せになれました。

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最後のシーンはとてもほっこりして幸せな気持ちになります。

 ちなみに、Hシーンも凄い良かったです。最初のシーンで恥ずかしくて顔を覆うシーンとか、背後から乳マッサージとか、スカートをたくし上げるシーンとか、完全にツボでした。画面の前で「こいつ分かってるな・・・」ってしたり顔で呟いてましたね。

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 歴代ゆず作品でも同棲初日からシャワオナしたキャラはいない

 総じて、中盤シナリオに疑問符が着くところもありましたが、終わりよければすべて良しとも言いますし、栞那さんがあり得ん可愛さだったので全部許されました。やはりキャラゲーはどこまでそのキャラを好きになれるかにかかっている・・・!

 

 というわけで今回の感想はこの辺りで終わりにしたいと思います。

 本年もよろしくお願い致します。