マダツボミの観察日誌

ギャルゲーマーによる、ギャルゲーやラノベの感想、備忘録とか

【寄稿】バンバンバンブルビー【Twelve Minutes】

友人に勧められるがまま、内容をほとんど確認せずに購入した『Twelve Minutes』というゲーム。 今作は、12分間のループに囚われた主人公が些細な行動の変化を起こす事で物語の背景を読み解き、ハッピーエンドを目指す物語となっている。 この記事にはTwelve …

【双六が魅せる縁の煌めき】『もののあはれは彩の頃。』感想・考察

今日を生きて、明日を目指せる――ああ、なんてラッキーなことでしょうね。ありえないくらい……幸運なこと 安定安心の企画シナリオ冬茜トム氏の贈る、和風双六ADG『もののあはれは彩の頃。』(通称さいころ)プレイしてきました。秋を舞台にした作品なので少し時…

【朱雀院椿最高】『絆きらめく恋いろは』感想

皆さん、ギャルゲーに一番大事なことは何だと思いますか? シナリオの良し悪し?物語を彩る音楽?CGの美麗さ?勿論それらは全部大事な所で、私も基本はそれらを重視しています。でもそういうのを全部抜きにして、好きな作品が存在するんですよね。 それらの…

『未来ラジオと人工鳩』感想

あけましておめでとうございます!新年早々世間は大変なことになっていますが、私は今回も変わらず感想記事を書いていきたいと思います。 今回はLaplacianさんの『未来ラジオと人工鳩』をプレイしてきました。この作品は昔から知っていたのですが、批評空間…

【2020年】マダツボミのギャルゲーBEST10

2020年もあと僅か、皆さん2020年はどんな年だったでしょうか? 私はコロナ自粛も相まって、ここ数年で一番ギャルゲーをプレイした、ギャルゲーイヤー(滅茶苦茶嫌な響き)でしたね。というわけで、今回は”私が”2020年にプレイした作品のベスト10を紹介して…

『こなたよりかなたまで』感想

『思う通りに生きるのは難しい。美味しい所だけを選んでいきることなんて、不可能なのだ。』 遥彼方 冬ゲー第二弾ということで、『こなたよりかなたまで』をプレイしてきました。こなかなはOPテーマの『imaginary affair』が有名で知っていたのですが、本編…

さくらの雲*スカアレットの恋 感想【ネタバレ注意】

『櫻の木の下には死体が埋まっている!』 梶井基次郎『桜の木の下には』の冒頭の文章であり、この世は美しいだけでは存在しえない、美しさの裏には何かおどろおどろしいものが潜んでいるという示唆を含んだ一文であります。 令和の時代、世界規模でみると新…

【圧倒的構成力】アメイジング・グレイス 感想

「エヴァも、パンドラも……人に災厄をもたらすのはいつも女性なのですね。なんて、ふふっ」-シスターリリィ 季節は冬、しかもクリスマスも直前ということで、今回はきゃべつソフトさんの『アメイジンググレイス』をプレイしてきました。雰囲気がとてもよく、…

【幸せの形】なないろリンカーネーション琴莉√感想【ネタバレあり】

間に色々感想を書けていないゲームがあるんですが(大体が問題児アインシュタインより愛を込めてのせい)、今回はシルキーズプラスWASABIさんの『なないろリンカーネーション』プレイしたので感想を残していきます。 本作ライターのかずきふみさんは、『きま…

【美しきエゴイズム】白昼夢の青写真 感想

ーー本当に素晴らしい作品と出会ったとき、私たちは語る力を失う。 Laplacianさんの『白昼夢の青写真』プレイしてきました。 もう、良すぎて言うことがない。久々に仕事に手がつかなくなる作品と出会いました。日曜にプレイして、月曜ずっと頭の中でどうして…

【勢いこそ正義】マルコと銀河竜 感想【ほろりもあるよ】

この世には二種類の人間しかいない・・・ 『マルコと銀河竜』を楽しめる人間と楽しめない人間だ。 というわけで、『マルコと銀河竜』プレイして来ましたので、感想を徒然なるままに硯に向かって綴っていきます。 いつも私はギャルゲーをプレイする時、伏線と…

【究極の雰囲気ゲー】Re:LieF~親愛なるあなたへ~ 感想

さて9月ももう終わりで、なんと2020年も終わり間近ですが、変わらずエロゲをやっています。どうもこんにちは。 今回は、『Re:LieF~親愛なるあなたへ~』をプレイしましたので、その感想記事となります。 あ、普通にネタバレするから注意です。 プレイし終え…

CROSS†CHANNEL 感想

ーー生きてる人いますか? 『CROSS†CHANNEL』今更ながらプレイしました。ずっとプレイしようプレイしようと思っていたらもう2020年ですね。本作の発売が2003年みたいですから、17年も経ってることになります。発売日に生まれた子供がそろそろ今作をやれる年…

【ノエルちゃんヤリ捨て事件被害者の会】メモリーズオフ-Innocent Fille- 感想【ネタバレ注意】

『一番好きなギャルゲーは何ですか?』 今まで10数年、色々なギャルゲーをプレイしてきて、面白い作品は沢山ありました。しかしあえて一番好きなギャルゲーを上げるとしたら――私をこの世界に引き込んだ”想い”出であり元凶の作品『メモリーズオフ』シリーズ…

【全ての若者へのエール】ATRI-My Dear Moments-感想【ネタバレ注意】

――地球に私も含まれますか? 『ATRI-My Dear Moments-』プレイしました。透き通るような青を基調としたCGがとても綺麗で、滅びゆく世界の中でもどこか暖かい町の住人達もあいまって、雰囲気が素晴らしく良いゲームでしたね。『9-nine-』もそうでしたけど最近…

【9-nine-】ヒロインとアーティファクトの関連性についての考察

今回も『9-nine-』についての考察記事になります。テーマは、ヒロインとアーティファクト(AF)の関連性についてですね。所謂妄想記事ってやつです。 前回記事にて、希亜が【ジ・オーダー】を手に入れたのは、罪を犯した人間を許さないという根源的な欲求と…

【罪を抱えた二人の物語】9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと 感想・考察【ネタバレ注意】

ぱれっとさんの『9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと』クリアしましたので感想等、今回は書いていきます。 月並な言葉になってしまう自分の語彙力が憎いのですが、もう滅茶苦茶面白かったです。魅力的なキャラクター、物語の巧さ、熱い展開、演出どれをとっ…

9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ 備忘録・感想【ネタバレ注意】

今回も前回に引き続きぱれっとさんの『9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ』の備忘録兼感想を残して行きます。 このCG好き お話としては一先ずの大団円を迎えたという所でしょうか。少なくともこの枝では幸せな日々が続くようで、やっとここまでたどり着いた…

9-nine- そらいろそらうたそらのおと 備忘録・感想【ネタバレ注意】

今回は前回に引き続き、ぱれっとさんの『9-nine そらいろそらうたそらのおと』の備忘録兼感想の方残して行きます。 相変わらず凄い引きで終わりましたね。まあ『ここのつ』よりは幾ばくかマシな終わりでしたけど、この章でも都ちゃん死にそうなのウケますね…

9-nine-ここのつここのかここのいろ 備忘録・感想【ネタバレ注意】

定期的に生じるエロゲ衝動を抑えきれなかったので、ずっと気になっていた――― ぱれっとさんの『9-nine- ここのつここのかここのいろ』をプレイしましたので、episode.2に行く前に備忘録を残しておきたいと思います。 4作品中の1作品目ということで、これ単…

ぬきたし1感想

今回は発売してから大分時間は経ちましたが、2も発売したということでプレイしました―――― 『抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか?』通称”ぬきたし”の感想を書いてきます。 やたらスタイリッシュなセカンドタイトル画面 あらすじ!ぬ…

【ギャルゲー界のミラノ風ドリア?】ラズベリーキューブ感想

お久しぶりです。皆様コロナウィルスが蔓延している中、ご無事でしょうか? 今回は後輩の強い薦めにより、まどそふとさんの『ラズベリーキューブ』をプレイしたので、久々のギャルゲー感想行きたいと思います。 パステルカラーで彩られた可愛らしいタイトル…

【良質なエンタメ作品】『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』感想

突然ですが、私はラブコメが好きです。さらに言えば、私は数あるヒロイン属性の中で一番好きなのが『幼馴染』です。でも大抵幼馴染が負けるので、負けないルートもあるギャルゲーを好んでやっています。そんな私が今回読んだ作品は、 『幼なじみが絶対に負け…

【糖質過多注意報】『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』感想

今回は、『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(タイトル長ぇ!!)の感想を残していきます。 ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん (カドカワBOOKS) 作者:恵ノ島すず 出版社/メーカー: KADOKAWA 発…

弱キャラ友崎くん Lv.2,3感想【ガチ勢とエンジョイ勢のあいだ】

昨日、『弱キャラ友崎くん Lv.1』の感想書いたばかりですが、Lv.2、3と読んでみて面白くなってきたので感想をば。ラノベはすぐ読み終わりますね、これ書いてる時間のほうが1冊読むのより時間かかってるかもしれません。 弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ…

弱キャラ友崎くん Lv.1感想【人生は神ゲーか?】

今回は『弱キャラ友崎くん Lv.1』の感想を残していきます。 弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫) 作者:屋久ユウキ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/05/27 メディア: Kindle版 本作は『このライトノベルがすごい2020』で3位に入り、アニメ化も決定…

祝!sprite復活

ちょっといつもの感想ブログとは毛色が違うんですが、あまりに嬉しかったんで書かせてください。 祝!sprite復活!!!!!!!!!!!!!!!!!! https://sprite.org/information/2019/11/28/id-644/# エイプリールフールにはまだ早いよね?嘘じゃない…

【なろう感想シリーズ②】『セブンス』

この間読んだ【乙モブ】が面白かったので、同じ作者様の【セブンス】を読んでみたんですが、これ面白いですね。一気に読んでしまいました。お陰で寝不足です。 ここから先、ネタバレゴリゴリ書くのでご注意を。 この作品のどこがよかったかと言えば、前半戦…

【タイトルとパッケージに騙されることなかれ】きまぐれテンプテーション感想

ちょっと時間ができたので、シルキーズプラスわさびさんの『きまぐれテンプテーション』プレイしました。 ミドルプライスの作品(DMMでなんと3500円!安い!)なので、ボリューム自体は少なかったです。ですが、少ないながらに伏線がちりばめられ、良く…

【なろう感想シリーズ①】『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』

唐突ですが、最近ではComicwalkerやニコニコ静画に、所謂なろう作品のコミカライズ版が大量に掲載されていますね。 私も御多分に漏れず、暇なときにそれらを読んだりするのですが、その中で面白くてつい続きが気になったものは、逆に小説版を探して、続きを…