マダツボミの観察日誌

ギャルゲーマーによる、ギャルゲーやラノベの感想、備忘録とか

9-nine- そらいろそらうたそらのおと 備忘録・感想【ネタバレ注意】

 今回は前回に引き続き、ぱれっとさんの『9-nine そらいろそらうたそらのおと』の備忘録兼感想の方残して行きます。

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 相変わらず凄い引きで終わりましたね。まあ『ここのつ』よりは幾ばくかマシな終わりでしたけど、この章でも都ちゃん死にそうなのウケますね(ウケない)、彼女が何をした。

 そしてepisode.1最後の都ちゃんはやはり死んでいることがepisode.2にてさらっと判明。死因はアンブロシアの原液を摂取したことによるショック(?)死。うーん、彼女が幸せになる未来はあるのか。

f:id:saijunior2002:20200611220309p:plainあっ(察し)

 ストーリー雑感・予想

 さてepisode.2のソフィはエピローグまで献身的に働き、前回のソフィラスボス説は間違ってたかなと思っていたのですが、エピローグで全てをひっくり返してきましたね。???になっていましたけどあれソフィの声ですよね?やはりソフィ黒幕説は間違いではなかった?ただ声が一緒なだけで、ソフィじゃない異世界人の可能性もあります。今回かなりソフィは主人公達のために動いているよう見えたし、セフィロトの過激派の話も気になるところ。流石にあれだけ派手に協力して、「手ひどくやられたわね」はないように思えます。メタ的思考ですけど、分かりやすすぎるのでミスリード誘っているようにも見えます

 ただやっぱりソフィは怪しいんですよね、今作やたら協力的に見えたのは、全部主人公を生かそうとしているからではないでしょうか。天を助けたのも1周目の都の死で茫然自失になった翔をみたからで、1周目の都が石化事件の犯人を見つけた時は一切助けなかったのに、今回は体を張ってまで主人公を助けています。また、ラストの???も他の枝を観測できるような口ぶりですので、もし同じ種類のAFが一つしかないならば???はソフィで確定ですね。

 ソフィの目的がわからないんですよね。当人は流出したAFを回収するのが目的と言っていますが、それも怪しいです。そもそも何個あるかも分からないものを全て見つけるというのは難しいし(ケロちゃんだってクロウカードの枚数ぐらいは把握してたぞ!)、時間を巻き戻して他の枝に行くことができる能力を持っているならば、途中で見切りをつけずに、世界が壊れるまで観測して流出したAFの存在をある程度確認する方が効率的に思えます。ソフィが枝に見切りをつけているのは毎回翔の覚醒が起きない、つまり平和になったか、自失状態になったかです。だからやはり翔の覚醒がキーなんでしょうね。

 翔の能力ですが、episode.2最初の選択肢『記憶を振り返る』がポイントになると思います。まず、プロローグのシーンは作中唯一ある選択肢で天を受けれてしまった後のシーンに見えました。記憶を振り返るならばそのまま同じことが起きるわけですが、その後選択肢が出現するのが印象的です。つまり記憶を振り返っているはずが、何故か天が消えない枝を作り出しています。このことから翔は時を遡れる能力を持っていると考えられます。死んだ都へ「帰ろう・・・都」と連呼して、また最初に戻った際に選択肢が増えたのも象徴的ですね。でもそれだとソフィの持ってる能力の劣化だから、あんまソフィが執着するのも変だよなぁ・・・うーん。神器の破片が体の中に入ってると推測するならば、異世界とのゲートを閉じれる能力なんじゃないかとも思っていました。

 episode.2で分かり易く石化事件の犯人を提示してきたということは、episode.3で事件の決着、episode.4で全ての真相解明という感じでしょうか、楽しみですね。

 ストーリーに関しての考察はこの辺で、キャラについて語っていきたいなと思います。

天ちゃんについて

 本ヒロインの天ちゃんは、超絶明るい『実』妹キャラということで、主人公との掛け合いがとても楽しかったですね。天ちゃんの小気味よいボケとツッコミで終始笑っていました。このゲーム天ちゃんがいるから場が盛り上がっている所ありますよね。また天ちゃんは沢澤砂羽さんの演技も相まって、非常に魅力的なヒロインでした。端的に言うと滅茶苦茶可愛かったですね。

 そして久しぶりに『実』妹設定ならではの葛藤がありました。最近実妹だろうが関係ないぜ!!って感じのばっかりやっていたので逆に新鮮でしたね。私は勿論、純粋に明るい話も大好きですが、こういう登場人物が苦悩している様を見る話も好きですね。ずっと兄のことが好きだった天と、それを理解できても血のつながりが邪魔をして受け入れられない翔。BADエンドですが、最後の選択肢で天を受け入れた時のシーンは、罪悪感を感じながらも天を助けるためだと自分を正当化させて無理やりしている翔の心情が、それを分かりつつもただ嬉しい天が非常に切なく、良いシーンだった。

 対照的に受け入れなかった後のHシーンも良かったんですよね。馬鹿みたいに明るくてテンションで押し切ろうとする天が愛おしかった。めっちゃ笑いました。Hシーンでこんなに爆笑したのは初めてかもしれません。なんだあの紙袋は強盗か何かか??

 これ、通常状態で翔が受け入れたら違和感の鎌足でしたけど、翔がゴーストとの戦いでAFを使用したから欲望を抑えきれなくなったのと、人を殺したことによる罪の意識からぬくもりを求めたという背景もあり、納得がいくシーンでした。逆にそこまでしないと受け入れない翔君の倫理観の高さを示すようなシナリオだったのかも?

 最後も満面の笑みで兄の手を引く天ちゃんを背景にエンドと希望の持てる終わりでした。刹那的な幸せなのかもしれませんが、ずっと一途に思っていた天ちゃんの望みが叶い、私も笑顔にさせられました。願わくばこの枝ではこの幸せが少しでも長く続きますよう祈って、今回はこの辺でを終わりにしたいと思います。