マダツボミの観察日誌

ギャルゲーマーによる、ギャルゲーやラノベの感想、備忘録とか

【今更】ランス10感想

 あまりにも評判が良いので、手を出してしまったランス10(6月16日現在、批評空間のデータ数449で中央値99点は異常な数字ですよね)。とりあえず2部までクリアしたので感想に残そうかと思います。

  いや面白かったですね。思わず仕事以外は全部ランス10に費やしてしまうぐらいは面白かったです。2週間ぐらい平日は仕事速攻で終わらせて寝るまでランス、土曜にランス始めて日曜の夜までやるみたいなふざけた生活をしていたのでテンションがおかしいです。

 当初、私はランスは戦国ランスぐらいしかやっていなかったので、そこまでキャラに思い入れはなく、「そこまではまらないだろうな」なんて思ってやり始めました。

 プレイ始めて、プロローグが終わり、結構簡単に進めるなーなんて思ってたわけです。そして、最初都市を防衛する場所でなんとなしにゼスを選び、進めていったところ、あの憎きメディウサに出会いました。プレイした方は分かると思いますけど、あの【放送】がきつかった。あまりハードなやつを今までやってこなかったので、「あ、これが本当のエロゲなんだ」って思い知らされましたね。確かにこれは全年齢対象では表現できない内容で、この表現がなかったらここまでの危機感も悲壮感も生まれなかったと思います。

 そこからは憎きメディウサを早く倒したい一心で進めていったのですが、最初はメディウサを選べず、腹ペコ魔人を倒してこいと言われるわけですね。ただこいつもこいつで命は取らないものの人を飢餓に追いやる恐るべき魔人で、確かにメディウサちゃんはやってることはえげつないけど士気を下げるだけだから、戦略的にはこっちを優先するべきだなとか納得してました。ただ、こんな展開があと4国も続くのかと当時は戦々恐々としてました。絶望的じゃないか!世界!

 そのあと無事一人目の魔人を倒して、これ以上メディウサをほっておくとドンドン犠牲者が増えるかもしれないからと、次のターンもう一度ゼスの魔人退治を選んだんですね。そしたら冒頭でまた【放送】が流れてあんなに強そうだった国王が殺されその部下が犯されて殺されるわけですよ。「もうなんだこのゲームはあんまりじゃないか!」と思い、ちょっとネットで調べたら魔人2枚抜きで生存するということがわかったので、セーブをちょっと前に戻して挑戦したんですね。

 そうしたら魔人のフルスペック強いのなんのって、やっとの思いで一人倒したら、回復もなく次のマップに飛ばされて、一瞬死んでしまった彼等を仲間にできほっとした思いで次の雑魚戦に向かったら、その雑魚がめっちゃ強くて先に進めなくなり詰みました

 しょうがないので元のセーブデータ戻って他の魔人を倒しつつ、「ああ他の都市はそんなひどい設定じゃないな」なんて安心してたら、いきなり裏切りで自由都市が滅んだんですよね。えっ、と思いつつも特にひどいことされるシーンもなく、次のターンに女達を救いに行く的な選択肢があったので、ほっとしてその行動を選ぶと手に入るのは【壊れたマリア】。流石に心が折れそうになりつつも、他の魔人を倒してると突然魔王ケイブリスが誕生し、戦いを挑むも手も足も出ず、女たちは死ぬまで犯され、世界は魔物に支配され【BAD END】となりました。

 いや本当にこのゲームは甘くないなと、そう思いました。一歩間違えれば簡単に大切な人たちが犯され、殺されていく。そして敵は強大で容易に倒せないので、選んでいく必要がある。1週目が終わった時点でもうめちゃくちゃはまってましたね。次こそは絶対救ってやるって何度もプレイしてました。で、難易度があがりすぎて詰むってところまでワンセットでしたね。

 繰り返しやっていく内に敵の行動パターンや強いキャラが段々分かってきて(殺人団子つよし)、スムーズに進められるようになったり、今まで救えなかった人たちを救って、今までいなかった場面でその人たちがいるというのを見るのもとても楽しかったです。流石に何週もプレイしているとゲームシステム自体に飽きてくるので、CPボーナスとかで部隊引継ぎとか、強キャラを使えるようにしてくれたりしてもよかったのかなと思います。そういや勇者アリオスとかシャリエラ結局1度も引かなかったな。

 そうしてやっとの思いで1部Aクリアに到達したらあのエピローグですよ。もうなんだいきなりてめーってなりましたね。私はあのキャラほぼ初見だったので、特にそう感じたのかもしれません。他のAクリアエピローグなら彼女が死なない未来があるとか法王特典未使用なら彼女を生き返らせられるとか思って色々やってたのですが、どのエンドも死ぬんですよね。今考えれば、あそこで中途半端に彼女が生存していても魔王システムが解決されないのでBAD一直線ですね。彼女が死んだからこそランスが魔王になると考えたのかもしれません。

 あーこれが正史なのかとか思いながら諦めて部に進むと、今までとは同じゲームとは思えない優しい世界が広がっていて吃驚しました。正直このゲームにそういうのは求めていなかったし、難易度も本当にこのカードで勝てるか?って思うぐらい難しいところがちょくちょくあってだるかったのですが、最後の最後でひっくり返りましたね。ラストの怒涛の展開は本当に熱かったし、創造神や魔王システムなどのこんなのどうしようもないじゃなかっていうのを本当に綺麗に解消してていたし、ギャグシーンだと思ってた、いつもの調子で頭をたたいたら魂が飛び出るシーンが伏線になってたりして驚かされたりしました。怪獣になってしまった彼女も無事レベル神としてランスのそばにいられるようになったしと、多少ご都合主義も含まれますが、考えられる中で最高のハッピーエンドだったんじゃないでしょうか。

 CGも綺麗で音楽もよかったですが、もうちょっとHCG多くてもよかったと思いますね。キャラクターが尋常じゃなく多く、その誰もが魅力的だったので特にそう感じたのかもしれませんけど、えーそこ飛ばしちゃうのってところが端々にありました。ハウゼルとかハウゼルとかハウゼルとか!!ちょっとHな本の真似をして自室でオナニーをするところを机の下から見るというシチュエーションは正直言って最高だったので、あそこは続きがほしかった・・・。あとやっぱりこういうゲームで声がついてないのは残念でしたね。長年続いてきた作品なので、それぞれイメージがあるでしょうから、今更声を当てるのは難しかったのかもしれませんね。

 

 というわけで、感想はこの辺で終わりとします。他のランスシリーズもリメイクが出てるので時間があったらやりたいなぁとも思いますが、尋常じゃなく時間とられそうなのでちょっと躊躇しますね。ではでは!